Janis Joplinを崇め奉る会

Mなやつ 管理人 JR
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Featuring Janis Joplin

Big Brother and the Holding Company (1967) CBS SONY

このバンド長いのでBBHCと略す。Big Brotherというのはオーウェルの小説「1984」に出てきた独裁者のことで、Holding Companyというのはドラッグの保持者という意味があるらしい。1967年リリースのBBHCのデビューアルバム。

高校生の頃にラジオでMove Overを聴いてJanisJoplinを知り、律義にファーストアルバムから聴こうと思って買ったのだが、何かが違うと思った。解説にもレベルが低くて艶がないとはっきり書いてある(一応フォローもしてあるけども)。正直金返せと思った。わはは。でもCooCooだけは好きで何度も聴いてましたね。後にも先にもJanisがあれだけ高音を綺麗に響かせてる曲はこれだけじゃないかしらん。

国内版のライナーノーツにいいこと書いてあります。。

……ジャニスの最高のパフォーマンスはこのビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーと組んでいる時期のものであったと確信している。何故ならば、彼らは、確かにテクニック的に見れば2流か3流であったかも知れないが、何よりもジャニスを挑発して彼女の最高の状態、テンションを引き出す術を知っていたからだ。増淵英紀「Big Brother and the Holding Company」ファーストレコーディング/1994年発売のCD版ライナーノーツ

当時この一節が好きだった。テクニックや巧拙を越えた何かというのは一種のファンタジーでね、そういう一見合理的でなく不釣り合いなコンビネーションのあり方が実はベストだとか、憧れます。惜しむらくはこのアルバムが全然最高のパフォーマンスじゃない点。あとから出てくるライブテイク聴いてしまうとどうにもこうにも。(2005-07-10)

Cheap Thrills

Big Brother and the Holding Company (1968) CBS SONY

買ったのは1994年頃かな、確か。ライブテイクを集めたようなアルバム。ボーカルにJanis Joplin。これ。もうそれ以上言うことなし。むやみにテンション高い。

BBHCってどの文脈で書かれるときも下手くそだの二流三流だの、言われたい放題で不憫だけれども、JanisJoplinをボーカルに擁してしまった以上仕方ないのだろう。ただ、Janisも巧い下手で分けたら微妙なとこだと思うがどうだろう。(あくまでプロシンガーとしての線引きでね)

このアルバムは捨て曲無し全編ベストテイクなんだけど、中でもSummer Time。自分はこれが大好きです。以前ブリヂストンタイヤのCMで使ってましたな。

ガーシュインもビリー・ホリディもマイルス・デイビスもこの際置いといて、自分にとってSummer Timeと言ったらJanis JoplinとBBHCのこのテイク。しゃがれまくったJanisnのウィスパーボイスと、ハウリング一歩手前のオーバードライブギターとペラペラのクリーントーンでのラフなツインリード、基本的にインプロバンドのくせに妙に造りこんだっぽいアレンジのこのテイク。何度聴いても鳥肌もの。(2003-04-07)

I Got Dem Ol'Kozmic Blues Again Mama!

Janis Joplin (1969) CBS SONY

「コズミックブルースを歌う」という邦題がついている。BBHCのサウンドに比べるとホーンが入って無闇に派手になった分を差っ引いてもそりゃあ大躍進の絢爛サウンド。かっちょよいです。アルバムタイトルにも引いてきてるKozmicBluesはイントロからほんとに重厚で表題曲の名に恥じない完成度。個人的にはLittle Girl Blueがセンチメンタルで好きです。

Pearl

Janis Joplin (1970) CBS SONY

サイケなファッションでジャケットを飾るジャニスが実に下品で美しい。完成前に亡くなっているし、ボーカルも一本録り損ねているけども一応最後のアルバム。そのせいで公平に評価できないんだけども、それにしても名曲ぞろいで切なくなる一枚。イントロからしてあまりにも有名Move Overに始まり名曲中の名曲 Get It While You Can で締めくくる。こんな歌を遺してしまえば命も短くなるかもしれないとか不謹慎すぎる想像さえしてしまう。というか最後の曲が Get It While You Can ってちょっと出来過ぎです。バンドはFull Tilt Boogie。バランスいいです。素直にカッコいいと思える音。オルガンが実にいかす。これでおしまいってあんまりだ。ほんとに。

Joplin in Consert

Janis Joplin (1972) CBS SONY

Janisの死後のリリース。皮肉なことに寄せ集めのくせしてベストパフォーマンスばっかだったりする。音質が悪いとか書いてあるけども、ジャニスのボーカルがそもそもノイジーな色気に満ちてるのでまったく気にならず。BBHCのパフォーマンスとか果たして音源が悪いのかギターがチープなのか微妙すぎるし。

1曲目の「Down on Me」。BBHCのファーストリリースに収録されている曲だが、同じ曲だとは思えないテンションの高さ。ボーカルもバンドも。BBHCがライブバンドだというのは掛け値なしです。うまい下手とかほんとに超越してる。わたしが聴いても特にギターとかへたくそだなと思うし、ジャニスのボーカルに合わせてバンドを代えようというマネージャーの思惑も共感できる。でもね。このアルバムのBBHCのテイクを聴いてると、「魂の叫び」とか使い古された陳腐な散文を信じたくなってくる。Flower in the Sunのテンションの高いぐだぐだ感とか多分このバンドじゃなきゃ出せない味。今年はジャニス生誕60年なんですよね。生きてたら還暦。ジョン・レノンもそれくらいかな。60歳のジョンは想像できるけど60歳のジャニスは想像できない。どんな歌うたってたやろか。 (2003-04-15)

Farewell Song

JanisJoplin (1982) EpicSony

死後12年も経ってますが、未発表曲ばかり集めてあって素晴らしい。とりあえずカントリー・ジョー・マクドナルドが添えた文章がものすごく泣ける。ほんと。ジャニス・ジョプリンという人は私にとって反則のオンパレードでね。あの声がまず反則、このアルバムの1曲目のライブテイク、イントロからYeah!の掛け声一発でもうごめんなさいって感じ。どこから出とるんだその声は。極端な話全編トーキングブルースでも問題なし。しかも27歳でドラッグで死んじまって。そんなんわたしゃ関係ない、単に彼女のRockが好きなんであって生き様だの死に様だのどうでもいいんだと。アートは出力のみによって評価するもんだと。口では言えますが、無理だねえ。

しかしBBHCというバンドは不思議なもので公式にレコーディングしたものより、後から出てくる未発表テイクとかライブテイクのほうが明らかに音が立ってるんですけども。なんででしょうか。このアルバム、ほとんどBBHCのテイクなんですけど、例えばチープスリルではものすごく混沌としていたのが、かなりスマートな構成になってる気がする。あるいはエンジニアが頑張ったのかなあ。

なかでもポールバターフィールドバンドをバックに歌うOne Night Standは特筆もののかっこよさです。痺れます。泣けます。ほんとどっから声出してるんだろうか。


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