名前が名前なので検索しても本人の情報までなかなかたどりつけなかったりしますが、1982年にヤマハのポプコンからデビューした方です。愛知出身だからかどうか1994-5年くらいに当時としても10年ぶりくらいのアルバムをリリースした時、FM愛知で頻繁にかけてました。というかそれで知って買ったわけですが。「橋のある町の話」1995年。今ではことごとく品切れ。「橋II」も買っておけばよかった。3曲目「橋」が名曲なのです。橋を渡るというのが町を出ることのメタファになるというのは、そういう地域に生まれ育ちましたので個人的にすごいしっくりきますね。まあ橋は割と普遍的にそういう内と外を結ぶメタファに使われますので実体験が無くても本能的にわかるかもしれませんが。
曲は叙情的な歌詞が少々古くさくも感じる歌謡曲風のメロに乗ってる。アレンジもオーソドックス。ウェットでメロウな感じ。ただ浮遊感のあるボーカルがクセになる。クセになるとちょっとけれんみのあるアレンジもむしろ心地よくなってくるから不思議だ。「あなた逢いたいよ」とか。まるで演歌だけどそれがまたいい。(2006-11-10)
ファンの評判はあまりよろしくないのですが、89年再結成時のこのアルバムがぼくはかなり好きです。買ったのは93年くらいかしら、もっと後だったかしら。冒頭のBoys&Girlsなんか何度聞いてもうっとりしてしまうのだけども変態でしょうか。ゲストミュージシャンに忌野清志郎とか小林武史なんかもクレジットされてて油断がならない。清志郎のバッキングボーカルなんて浮いてしょうがない気がするけどよく聴かないとわからない。
桐島かれんのボーカルもいい。ライブイントーキョーの映像を見たことがあるけどフロントに据わる彼女は存在感抜群で実にかっちょいい。ミカエラバンドもメインボーカルは持ち回りみたいだけど、誰が歌っていようがこのバンドのフロントには「ミカ」が必要なんでしょうな多分。(2006-10-18)
なにやらサイケにやさぐれたジャケットがいい。僕はこのアルバムで「鈍色」という言葉を知りましたけども鈍色というのがまさにぴったり。
鈴木慶一のボーカルがいい。この人の歌い方が実に好きです。粘っこいようでいてドライで、熱いようでクールで、ナイーブなようでいて奔放で。まあぼくがいくら拙い比喩を重ねたところでこの人の群抜センスは表現しかねるんですが。
歌詞もいいです。このアルバムタイトル『センチメンタル通り』に表象されるこの独特の言語感覚。作詞してるのは慶一だけじゃないけど全編みごとに貫かれてる。この独特のロマンチシズムというかリリシズムというか、まあセンチメンタリズムでいいか。実に気持ちよい。美しい。
バンドがいい。ラッパと弦が実に美しい。武川雅寛という人がバイオリン弾いてます。個人的にバイオリンのイメージはオーケストラとかソリストとかじゃなくてこのアルバムのバイオリンですね。うっとりする。今気がついたけど本多信介のギターのクレジットが Platonic Guitars と書いてある。意味はわからんけどなんか綺麗ですな。
いやあ名盤というのはあるものです。30年以上前の録音ですが、まるで時代を感じさせません。見つかってよかったよ。(2006-06-10)
80年に久保講堂で行われたライブアルバム。この冒頭曲の「よォーこそ」。これだけでもアルバム一枚の価値があると言ったら言い過ぎだろうか。全収録時間の4分の1がこのオープニング。メンバー紹介の曲なんだけどやったらかっこいい。(OKかまん、りんこわっしょー!)
正直ぼくはロックバンドのライブに行ったことがないのでこのアルバムを聞いてロックバンドのライブはこういものだという先入観ができてしまった。「おいら清志郎」最高です。おいらという一人称がこれほどかっこよく決まるロックンローラーは御大以外ありえません。「さんきゅうえぶりぼでい」抜群です。「日本の有名なロックンロール。ぃえい。ワン、トゥ、ワンツーさんしっ」もうたまりません。なによりもキモちE。まさに。最高最高。まさに。
これ実は未収録曲と映像DVDをつけて再販されたんですよね。ゲストに金子マリってそりゃすごい。欲しい。聴きたい。見たい。(2006-06-10)