棺桶OS Tips

Mなやつ 管理人 JR
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危機管理

安定運用のためには

MacOSは不安定だとよく言われた。OSXが出る前の話である。しかし安定稼働させるためのノウハウというのもまた、十年分以上の蓄積があったりするので、ちょっとの心遣いでびっくりするくらい堅牢なシステムを構築できたりする。何も考えずに安定稼働してくれるOSXはもちろん素晴らしいが、手をかければそれに応えてくれるクラシックOSを不安定の一言で片づけるのはあまりにも不憫だ。

エラーの原因

メモリ関連

MacOSはメモリが潤沢にあるとそれだけで確実に動作が安定する。OS8以降ならば仮想メモリで拡張してもいい。速度が犠牲になるかも知れないが速度より安定性だ。特に晩期のOSは仮想メモリ前提の設計になっているため使ったほうが絶対良い。もちろんゲームとかサウンド、映像関係の処理をするときには切っておかないとどうにもならないシーンもあるが、その時はコマンドキーを押しながら起動すれば一時的にオフにできる。

さらにこのOSは元来シングルタスクであることを忘れてはならない。いや、本当は協調型マルチタスクなのだが、これはそういう名前のちょっと便利なシングルタスクだと割り切るべき。基本的に一度に2つ以上のことをやろうとしないことだ。今何がメモリに読み込まれているのか把握し、不要なアプリケーションは終了する。というか他のアプリケーションを起ち上げる前に今使っているアプリケーションを終了する。処理中(バルーンが回っていたり、アプリケーションの起動・終了プロセス中)にマウスやキーボードの入力をしない。さらにトイレに行ったりちょっと作業に間が空いたりしてるすき間の時間に再起動。これだけでかなり安定する。実装メモリが少なくても大丈夫。逆に実装メモリがふんだんにあれば少々無理をしても大丈夫なこともある。目安として、プログレスバーが出てしかもある程度以上待たされるような処理はあまり被らないようにしたほうが良い。

電源関連

電源供給が不安定だとシステムも不安定になる。USB周りのトラブルとか、iMacには多かった。たこ足配線を駆使していてもなりやすい。電源ケーブルの断線なんかもありうる。バスパワー駆動のUSB機器を使わないことと、電源コンセントをあまり他の機器と分け合わないこと、アースをしっかりとることで割と回避できるはず。無停電電源装置とかつけるときっといいのだろう。やたら高いけども。

いわゆるコンフリクト

機能拡張やコントロールパネル書類の役割がかち合うとどっちが処理していいものやらわからずにエラーを出すことがある。文字通り衝突だ。これは案外分かりやすく、新たに機能拡張やらインストールした直後に素直に起動できなかったりその手の機能を使おうとした途端ハングしたりするので対応も簡単である。もとに戻せばいい。どうしても必要な機能というのもあるかも知れないが、エラーが出て使えない以上そのファイルは最初から無かったものこの世に存在しないものと割り切るしかない。がんばって衝突相手を探し、そちらを外してもいいが、実際問題として難しいと思う。OS標準のファイルとぶつかっていたりすると外すのもためらわれるし。

ファイル破損

システムエラーやフリーズなどで強制再起動などするとシステムファイルが壊れるなどという話があるが、まあそういうこともあるかも知れない。しかし、めったなことでは壊れません。まじで。というか壊れたって分かりますか。わたしは分かりません。なんかエラーが多い。新規インストールしてみよう。治った。システム壊れてたんかなあ。とかその程度。とにかく調子が良くないときの伝家の宝刀は新規インストール。壊れた壊れてないにかかわらず。たいてい治る。何も考えずに新規インストールするのが結局一番楽。そのためにシステムCDをディスクイメージにしてHDD内のどっかにバックアップしておこう。

あと、壊れるとしたら初期設定ファイルの方が壊れやすい。コントロールパネルやアプリケーションの設定をやり直す手間はあるが、初期設定ファイルは一部を除いて捨てても問題無いので、たまにきれいさっぱり捨てると気持いいかも。起動も速くなるし。システム使用メモリも若干減ったりする。捨てると何かと不便なものもあるし、取り返しのつかないものもあるのでそのあたりは注意が必要だが。慣れてくると何も考えずに捨ててあとから真っ青になることもある。私のことだ。基本的にシステムフォルダの中に捨てて問題あるようなファイルは極力置かないような布陣をしたい。捨てて問題無いというのはシステムをインストールし直せば元に戻るということだ。逆に捨てて問題あるのはWebブラウザのBookMarkファイルやメールファイル、IMのユーザ辞書など。

パーティション

ということで布陣の話

基本のキはハードディスクをぶった切ることだ。別に切らなくてもあまり困らないのだが、例えばPowerBook1400の標準ハードディスクは1GBしかない。今更これでは手狭だろうということで換装しようとすると、普通に新品で売ってるハードディスクは20GBくらいからしか無かったりする。割と有名だが発売された時点で内蔵ハードディスクの容量が8GB以下の機種は、先頭8GB以内にシステムがないと起動できないといういわゆる「8GB問題」がある。大容量ハードディスクの認識自体はOS7.6以降なら問題無かったりするのでややこしいが、そういうものだと覚えておかないと、インストールしても起動できなかったり、ある日突然起動できなくなったりする。んな阿呆なと思っていてもまじで起動しない。びっくりするが、ほんとに起動しない。気をつけよう。

余談だがOS8.6以下のシステムだと2GB以上のファイルを扱えない。そんなでっかいファイルがどうして必要かと言われても困るが、必要になることもないことはない。ディスクイメージとか、ムービーとか。わたしは必要ないけども。また一度に開けるファイルの数も割と少なめだ。どちらもOS9以降なら問題無い。

どう切るか

ということで好みだが先頭8GB以内に起動用パーティションを1つ以上。それ以降に1つ以上ということで最低2つには切らなきゃならない。どうせ切らなきゃいけないならバックアップやファイル管理、メンテナンスに便利なように計画的に切っておきたい。起動用ボリュームに最低2つ。ファイル用ボリュームに最低2つ。4分割以上が基本となろうか。

別に2つでも3つでも問題はないが、私は5分割くらいはする。PowerBook1400なんぞ20GBを8分割で使ってるのでかえって不便だったり、ちゅうかデスクトップのボリュームアイコンがかなり邪魔臭かったりするがまあ仕方ない。1回切って運用し始めてしまうときり直すのはなかなかおっくうなので、最初に計画を立てるのはやはり重要。もっとも多いほうが少ない場合より融通が利くのは間違いない。

起動用ボリュームはOS9.1だとしても1GBもあればまあ問題無い。500MBくらいでもなんとかなるが仮想メモリがデフォルトで起動ボリュームを使うので常に半分以上は空けておきたい。メモリたんまり積んでたりすると仮想メモリもそれなりにスペースを食らうので実メモリと相談。仮想メモリ用にパーティションを切っておくのも手だが、コントロールパネルで設定しておく必要がある。

追記8GB問題について

なにやらこれは初期型のiMacやPowerBookG3、PowerMacG3に固有の問題なのかもしれない。PowerBook1400で思いっきり後ろの方のパーティションから起動したらあっさり動きおった。おそらく機種依存。

インストール

パーティションを切ったらば任意のOSを先頭のパーティションにインストールする。カスタムインストールがしたければすればいいが推奨でまったく問題無い。

ラベル付け

終わったらインストールしたボリュームを開き、1個新しいフォルダを作って中に全てのファイルをぶち込む。この状態でリスト表示にしてからoptionキーを押しながらフォルダの左の三角印をクリックするとフォルダの最下層まで全てのファイルを一覧表示にしてくれる(処理能力のへぼいマシンならこの間に一風呂浴びて一服するといい。寝る前にやるのも可。結構待たされます)。すかさず全てを選択して適当なラベルを貼る。システムCDからさらに追加したいものがあればこの段階でして、別のラベルを貼っておく(ファイル検索ないしシャーロックでラベルで検索すれば簡単にできる)。

いきなりバックアップ

そうすると起動ボリュームの中にカラフルに色付けされたシステムフォルダやらアプリケーションフォルダやらが入ったフォルダが一個出来ているはずなので、おもむろにDiskCopyを起動し(多分システムCDの中にあると思う)このフォルダの圧縮イメージを作って任意の場所に保存しておく。これも処理能力がへぼいとかなり時間がかかるので食事に行くなり、映画でもみるなりするといい。

基本的にOSのインストール作業はながら仕事の方がはかどる。というかストレスが少ない。今作ったのは「壊れていないシステム」のバックアップだ。新規インストールの手間さえ必要ない。これを展開して中身をまるごとコピーすればいい。

起動ボリュームの中身のリスト表示を忘れずにもとに戻して(戻さなくてもなんとかなったりするが)再起動すると、まっさらなOSが起ち上がってくれる。FinderPopとか日本語IMとかインストールしたくなるのをぐっとこらえてコントロールパネルを全て設定する。ファインダーの設定もコントロールバーも普段使う通りの設定にしておく。ほんとはサードパーティのコントロールパネルくらいはインストールしてから行いたいところだが、コンフリクトの種はどこに落ちているか分かりゃしないので、今回は慎重を期する。

Stuffitの設定

もういっちょStuffitExpanderがインターネットフォルダだかに入っていると思うが、これも単独で起ち上げて設定を済ましておく。その際に注意するのは解凍先を少なくとも起動用ボリュームじゃない場所に移しておくこと。起動用ボリュームにふんだんに空きがあるのなら問題無い。またバージョン5以前は今となっては使えないことの方が多いのでバージョン5以降を雑誌のCD-ROMからなりWebからなり仕入れてきて差し替えておく。またSyuffitEngineがシステムフォルダにあるとLZHだろうがZIPだろうがびしばし解凍してくれるが、実は解凍しきれてないことの方が多い。困ったことに。専用の解凍ツールはたいてい無償で公開されているので、そちらも仕入れておく。以上蛇足。

初期設定のバックアップ

コントロールパネルの設定が終わったら初期設定フォルダをバックアップする。ラベルがついてないファイルも作られていることがあるので検索してラベルを付けておくことを忘れずに。例によってDiskCopyでフォルダの圧縮イメージを作っておく。初期設定フォルダをメンテナンスする際にはこれを展開して上書きすればわざわざ捨てて設定し直す手間が省ける。まあそれほど大きなファイルでもないし、あえてディスクイメージにしなくとも別ボリュームにそのまま保存しておくだけでもいいかも知れない。

ここでようやく自分用のユーティリティやアプリケーションを組み込む。組み込むと言ってもたいていのアプリケーションは別ボリュームに解凍しておいておくだけで動作するし、何も考える必要はない。注意するのはシステムフォルダに機能拡張やコントロールパネルを組み込むもの。アプリケーションサポートフォルダにライブラリを展開するもの、初期設定フォルダの中にユーザ用のファイルを作るものなどだ。今の時点で起動用ボリュームの中身は全てラベルがついている。今後ラベルがついてないファイルがあればそれは新たにインストールしたファイルということだ。これも検索すれば一目瞭然である。一般的なもので、特に注意するべきものだけをあげてみる。

アプリケーションのインストール

InternetExplorer

最初から機能拡張をびっしり組み込んでくれている。まあ普通に8.5以降のOSをインストールすると組み込まれるのでOS標準と考えても差し支えなかろう。ただ、 バージョン4.5以下は使えることは使えるが不具合も多いので5.0以降にバージョンアップしておいたほうが良い。BLOGムーブメントでXHTMLが急速に普及しつつあるし、見れないページが加速度的に増ええていくことと思う。

さておき機能拡張群はそれほど気にすることはないのだが、それでも抜きたいと思う向きには方法はある。機能拡張マネージャでパッケージでソートしMicrosoft製の物を全て抜く。それを全てInternetExplorer5フォルダの第1階層に移せばいい。そうするとInternetExplorerは自分のカレントディレクトリの機能拡張を読んで動作するらしく、あのうっとおしい自動レストアも働かず元気にExplorしてくれる。

ユーザの設定は初期設定フォルダの中のExplorerフォルダの中に保存されている。この中のFavorite.htmlが「お気に入り」ファイルなので適当な場所に移してエイリアスを残しておく。History.htmlというのは履歴ファイルだ。わたしは個人的に履歴をたくさん残しておくのが好きだが、必要ない人はこの際0件にしておいても差し支えない。というのはInternetExplorerは0時きっかりに稼働していると履歴のチェックと更新を始める。それはいいのだがその間まるで操作を受け付けない。知らなければフリーズだと思うだろう。わたしは知らなくてかなりの期間バグだと思っていた。仕様です。

OutlookExpress

実は本気で使ってないのでわからんが、同じような方法で動いてくれるはず。気になる人はむしろ使わないほうがいいと思う。Webブラウザと違って業界標準じゃないし、他にいいメーラーはいくらでもあるので。もちろん気にしなくて問題無い。有償メーラーでもここまで多機能なものは無いし、気にしないほうが健康的ではある。メールファイルやアドレス帳のバックアップは……探してください。どこぞにあります。確か巨大なファイルです。

Netscapeファミリー

最近使ってないからな、どうだろう。AOLメッセンジャー関係は必要なければなにやらうっとおしいので即外す。あと実は初期設定フォルダの保存場所を最初に指定できるのでシステムフォルダの外に出しておくこともできる。メールやニュースを使っているならばきちんと管理しておいたほうが良いが、使わないならば必要なのはBookmark.htmlだけだ。これを別の場所に移してエイリアスを残しておく。このエイリアスはInternetExplorerのお気に入りのエイリアスと同じもので差し支えない。名前を変えておけばしっかり認識してくれるし、Bookmarkを共有できて便利だ。

iCab

こいつがちょいと面倒で、というのはHotlistを上記の方法で共有するのは可能だが日本語が化ける上元に戻らなかったりして泣くことになる。手動でインポートして定期的に更新するか、最初から化けないようにBookMarkを編集しておくかしたほうがいい。

Eudora-J

普通に使っているとシステムフォルダの第一階層にメールフォルダを作る。アプリケーション本体をたたいて起動すると必ずそうする仕様なので、このフォルダを別の場所に移して中にある設定フォルダをたたいて起動させたほうが良い。ちなみにこの手口でEudora-Jで複数のアカウントを管理できる。

まとめ

ボリュームごと書き換えられる環境に

システムフォルダ内で上書きされて困るものはBookmarkファイルとか日本語IMのユーザ辞書とか、こちらが独自に編集して、しかもそれをアプリケーション側から参照するようなもの。あとはメールファイル。アドレス帳など。自分用の機能拡張やコントロールパネル、フォント、コントロールバーなど。自分が普段使っているアプリケーションがどこにあるファイルを読み込んで稼働するのかは把握しておきたい。そしてシステムフォルダ内のどこかでファイルを読み書きするような仕様ならば、それをひたすらバックアップする。

必ずインストールする自分用のアプリケーションやユーティリティのセットというのがある。OS8以降だったらFindrPopはかかせないし、MelodyAssistantは必ず使うしといった具合に。そういったファイルはインストーラや圧縮ファイルの段階でまとめて別にしておき、新規インストールした際にすぐに戻せるようにしておく。また自分で作成したファイルは必ず専用のフォルダなりボリュームなりで管理し、定期的にバックアップする用意をしておく。

で、暇ができたらおもむろに予備システムから起動して普段の起動ボリュームを初期化→バックアップを戻す。再インストールじゃなくてバックアップを戻す。これでいつでもある程度初期設定も済んだまっさらなシステムが帰って来る。


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