PowerBook1400シリーズは5300シリーズの後継として1996年に発表された。2400シリーズ、3400シリーズが発売されてもエントリーモデルとして製品ラインに居残り、なにげに98年くらいまでは新品として売ってたりした。(3400シリーズは99年に大学の生協で当時のG3PowerBookと同じような値段で並んでいたのが妙に印象深い。誰か買ったんだろうか)
DSTN液晶を用いたcsモデルとTFT液晶のcモデルがあり、117Mhz/133Mhz/166Mhzのクロック周波数がリリースされた。(1400c/166Mhzモデルは日本未発売)
ちなみに初めてCD-ROMドライブを標準搭載したモデルでもある。拡張ベイでCD-ROMドライブユニットとFDドライブユニットを排他交換する形だが8倍速の純正CD-ROMドライブユニットが付属していた。
このシリーズのユニークな点として、背面カバーを自由に差し換えられるBookCoverコンセプトがあげられる。標準のAppleロゴ入りの黒いカバーとは別に透明のカバーが付属していて、そこにオリジナルの図柄やメモなどを自由に差し込めるギミックになっている(自由にというにはいささか面倒で、ラッチが壊れそうで不安でもあるが)。現役時代には太陽電池パネルなどという凄いものも出たらしい。ものずごくそそられるのだが使い物にはならなかった模様。
さらに内部構造へのアクセスがやたら簡単である。下手なデスクトップよりよほど楽で、一分とかからず内蔵ハードディスクを差し換えられるというのは特筆に値する。
そして何より、キーボードのタッチが最高である。これを理由にエディタ専用機として使いつづけるユーザ多数。(ほんとか?)FNキーが無いのが残念でならない。というか、使いつづけるユーザが居るというのはCPUがドーターカードで交換可能というのが一番の理由。Sonnetが辛抱強くG3カードを出してくれている。もう2世代前になりつつあるPowerPC750だが、OSは結局9.1までしか使えないので存分に速い。むしろボトルネックはメモリの少なさである。
泣きどころを書くと、メモリが64MBまでしか搭載できないこと。おまけに専用メモリなので出物が少ない上値段が高い。24MBが1万円以上したり。
PCカードスロットはあるがCardBus規格には対応していない。USBなんぞ1.1なら16Bitでも大丈夫な気がするがCardBus 製品しか出ていないため使えない。10/100BaseのLanカードは一応あったが、16bitで100Mbpsというのもやっぱりうさんくさかったり。
全体的に堅牢な造りに見えるが、CD-ROMドライブユニットのフロントペゼルが華奢な気がする。ついでになぜかシステムCD-ROMからC起動できなかったり。起動ディスクであらかじめ設定するか、4個くらいボタン押すショートカットを使わなければならない。なにげにPCIアーキテクチャで無いので、Linuxいれて遊びにくい。
GPUが無い上、ビデオメモリすらまともに実装してないのでグラフィック環境がいまいち貧弱。というかcsモデルだと深刻に貧弱。このあたりは体感速度にもろに影響するため、G3アップグレードしてないと実際の性能の割にしょぼくみられがち。この期に及んで603eでは実際しょぼいのだが。
117Mhzモデルはなんと2次キャッシュを搭載してない。こうなると素で使うのがさすがに辛いスペックではある。例えば133Mhz/L2 Cache128KBと比べてみるとクロック周波数の差以上に体感速度が上がるのがわかる。特にFinder周り、日本語変換時の改善は著しい。
あとは年々使える周辺機器が入手しにくくなっていることか。OSXも使えないくせに新品でG3カードが手に入るということがむしろ驚きである。それでも2002年くらいまではSCSIで繋がる機器も結構売っていたのだが、びしばしFirewireに差しかわり、PCMCIAのLANカードすら見かけなくなってしまった。
こうなってくると内蔵Lanカードが欲しいとかいってる場合ではなく、PCMCIAでも見つけたら確保しておくべきかもしれない。ともかくネットワークにさえ繋がれば、最大の周辺機器にしてデジタルハブである現行Macを使えるので結構便利に使えたりする。
レガシー機器用ハブとして1400側をハブにするのももちろんあり。というかそれが全うな考え方であるな。わたしなんぞはiMacBondiをプリンタ兼外付けハードディスクドライブ兼CD-ROMドライブ兼MOドライブ兼CD-R焼きマシン兼サブマシンとして使っていたりして、iMacがなにやら可哀想というか。普通に使うよりもかえって高負荷なシーンでばかり使い倒されていたような気はする。だから1400より早く壊れたのかもしれない。