ぼんだいメモ

Mなやつ 管理人 JR
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iMac初代

リリース

iMacは98年5月に発表され、8月から販売された。

いろいろな意味でショッキングなマシンであり、MacだけでなくPC業界全般に影響を与えまくった。まず目を引くそのデザイン。筐体デザインにこだわったPCも今では珍しくないし、キャンディカラーから柄入りiMacまでを見てしまうと渋ささえ感じるボンダイブルーだが、当時は強烈に派手だった。今見れば相当に武骨なSotecのe-Oneでさえ紛らわしいと言われるほどオンリーワンなデザインだった。そしてそれは内部構造にも通じる。

仕様と特徴

プロセッサはPowerPC750の233Mhz。数字だけ見ると今となってはしょぼいし、当時としてもそんなにインパクトは無い。しかしPowerPC750というのが激烈インパクトで、俗に言うG3プロセッサ。G3の肝は動作周波数ではなくセカンダリキャッシュ処理である。速い。数字以上に速い。特に体感速度がうさん臭いくらいに速い。

しかも当時はG3アクセラレータが山ほどリリースされていて、下手すると30万くらいしたり。安くても10万近くしたりしていた。それでも引き合うと考えられてたくらい当時は高価で劇的なプロセッサだった。それが載ってます。17万8千円で。オールインワンで。びっくりだもう。

ハードディスクは4GB。E-IDEだが、今やSCSIハードディスクを探すほうが難しくなってしまった。Macの内蔵HDDの標準だったFastSCSIと比べてそれほど遜色ないと思う。10倍以上の大容量に載せ換えることも出来る。

ネットワークは10/100baseのEthernet標準装備。問題無し。モデムも内蔵。CD-ROMドライブも24倍速の高速ドライブを内蔵。これも他社からCD-RWドライブが出ていたように思う。ステレオスピーカーも内蔵。赤外線ポートもある。

そして15インチのモニタ付き。まさにオールインワン。他に何もいらない。必要なのはネットワークに繋げるもう1台のMacだけだ。スタンドアロンでもこれだけ世話の無いマシンは他に無かった。CMの3ステップでインターネットというのがあまりにも大げさだとしても、セットアップはほんとに簡単だ。

弱点

メモリ不足

もちろんいろいろ問題もある。まず最初の実装メモリがやたら少ないうえ、増設が難しい。買った時点で販売店にやっておいてもらわないと、あの筐体をバラスのはなかなか敷居が高い。

ちなみにメモリはノートPC用の小さいやつが二つ差せる。Appleは256MBまでと言っているが、差せれば512MBまで認識するようだ。後述するように電気系統にアキレス腱があるため不安は残るがともかく使えることは使える。

ないないづくし

またキーボードとマウスがやたら使いにくい。特に丸マウスの評判は最悪だった(個人的にあのマウスは好きだ。使いやすいとさえ思う)。キーボードも結局後期のADBキーボードとそう変わらないのだが、改善されなかったというだけの理由でえらい言われようだった。(個人的にあのキーボードも嫌いではない。こちらは特に好きだというわけでもないが)

しゃらにSCSIがないシリアルポートもない、ADBポートもないフロッピーディスクドライブもない。付いているのはUSBポートだけだ。今では当たり前のことだが、そんなマシンはiMacが初めてである。それまで使っていた周辺機器は全て使えない上、出た当初はUSBで使える周辺機器はマウスとキーボードくらいだったように思う。バックアップしようと思ったらネットワークを組まないとどうしようもないとかすごい状況だった。

繋げられる周辺機器がUSBに限られるというのは弱点の一つだ。FirewireはまだPowerMacにも採用されておらず、過度期のマシンの悲劇である。もちろんUSB2.0もまだまだ。12Mbpsを誇るUSB1.1である。遅い。

遅いのはともかく外部ストレージから起動できないというのはMacOSとしてどうなのか。PowerBook1400なんぞ拡張ベイ、PCカードスロット、SCSIポートのどこからでも起動システムを呼び出せるというのに。はなはだ不本意であるに違いない。一応PCIスロットもどきが一つあってそれに繋げるSCSIカードもあった。今ではプロセッサが速くなる不思議なFireWireカードをSonnetが造っている。

初物のトラブル

またこのUSBというのがくせ者だった。一応2基付いているのだが、その2基は内部で分配した結果の2基である。おかげでハブをかますととたんに電源供給が不安定になったり、かまさなくてもバスパワーだとやっぱり不安定になったり。

ともかくiMacのトラブルといえば大半USB周りと思って差し支えないほどだった。実例をだすと、わたしはバスパワーのフロッピーディスクドライブを買って繋げていた。そうするとIMを使って漢字変換しようとする時にものすごい頻度でフリーズするのである。

当時はまさかフロッピーディスクドライブを繋げて日本語入力系統に異常をきたすなどと思いもよらず、何度もシステムを入れ直しては症状が治まらずに修理に出すことまで考えたものだ。(その時はたまたまバックアップ用にMOを導入し、フロッピーの出番が減ったので原因も分からぬまま症状が出なくなった)

GLOD

電源系統といえば、99年中ごろから俗にGLODと称するアナログボードの不調に起因すると思われるトラブルが各地で起きていてWebを賑わせていた。症状はスリープから復帰できないとか終了できないとか起動しないとか。うちの子も2004年7月に起動しなくなったが、まあ6年近く使ってきたわけで普通に壊れてもおかしくはない範囲内ではある。

微妙にレガシー

一応OpenFirmwareを採用しているのだが、その割に更新させてくれないというか。起動時に起動ディスクを選ぶショートカットとか使いたいのだが使えない。8GB問題もあるし、けっこうクリティカルな部分の更新が出来ないらしい。まあマザーボードに載ってるROMはToolBoxだけじゃなかろうし、別口のROMが足をひっぱているのだろうが。Linuxをインストールできるのだが切り替えが面倒。

一応OSXも使える。システムリクエストの最低スペックなのでパフォーマンスは期待できないが、メモリたんまり積んでプロセッサも換装すれば使えないことはない。GPUを載せ換えられればかなり使えるようになると思うがさすがにそれは無理。

PCのデザインが洗練されてきている昨今、改めてiMacを見るといささか陳腐かも知れない。しかしPCのデザインを洗練せしめたのは間違いなくiMacの登場によるところが大きいし、一つのエポックメイキングであったことは疑いないと思う。


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