マイクル・クライトン著、ハヤカワ文庫。かのERの種本ということでも著名ですが、ぼくはそのERをちらりとしか見たことなかったり。わはは。40年近く前の、それもアメリカの医療現場なんて実感無さすぎな気もしますが、読んでみると臨場感ばりばりなのははさすがクライトンというべきでしょうか。作中にでてくる医療費とか医療保険の問題がダイレクトなアメリカ人だとまた受け止め方が違うのでしょうね。メディカルな部分よりも医療費とか泥臭くポリティカルな問題が多そうでもあるし。日本もそうね。そもそもメディカルな部分だけでも命が関わるだけに存分に泥臭いし。
医療とは直接関係ない文脈ですが、引用されてたフレデリック・チーヴァー・シャタックの箴言がよかった。
真実を曲げて考えたり、否定したりする前に、『これを否定して、いったい誰が得をするのか』と胸に手をあててよく考えてみることだ。もし、多少でも自分自身が得をする、あるいは、得をするように見えるならば、これ以上恥ずかしいことはない
Frederick Cheever Shattuckがなにやつなのかさっぱりわからんのがあれですが、いろんな意味で肝に銘じたいです。牽強付会は人の常だし。
昭和美術館行ってみました。茶道具をたくさんもってるところです。入館料は600円で安いのだけど、いろんな意味で敷居が高い雰囲気で割と近いにもかかわらず今までいったことなかったのですが。敷居は高かったけども中は案外チープな雰囲気でよかったです。キャプションと解説と展示品が混沌としてるというのはミュージアムとしてどうなのかとか、それはそれで面白かったりもしますが。庭もきれいなんだけど工事中だったのがちょっと残念。古備前の飾りっけのない水差し(だったかな)がなかなかよくてそればっか見てました。
まあ新玉葱のことだと思うのですが、もらい物のもらい物なのでよくわかりません。要するに初物の採れたてだそうです。ざっくり切って少量の油で炒めて塩振って食べました。甘い。なんじゃこりゃ。玉葱は強い香味に隠れているだけで、糖度だけなら果物よりも高いと言われますが、まさに、という感じです。醸せばワインができそう。ほんとに。調子に乗って一個まるかじりしてみたら口の中がえらいことになりましたが。確かに犬猫が食ったら死ぬかも。
カエルがピンチと言うことで話題のツボカビ症ですが、ただでさえ個体数が少なくて狭い日本に固有種だらけというサンショウウオなんかは大丈夫なんだろうか。大丈夫じゃないでしょうね。やばいね。知らなかったけど両生類の減少とか、やなブームが20年前くらいからあるみたいですな。やばいね。カエルって田園地帯ならば雨が降ればここぞとばかり鳴き狂ってそれこそ掃いて捨てるほどいた気がするのだけども、あれがごっそりいなくなると考えたらかなり深刻な事態じゃなかろうか。単純に考えても連中が栄養にしてた羽虫が増えそうだし、モズははやにえネタが無くなって困りそう。やばい。
食べると言えばサンショウウオ捌くと山椒の香りがするというのは本当だろうか。本当ならば食用としてもっともてはやされていてもよかったようなものだけど。気にすることなく食用できていた時代に何だかんだいっても憧憬を感じてしまいますな。田の鶏とも言われるカエルでさえまだ食ったことはない。ウシガエルはツボカビにも負けず生き延びそうではあるが。市場に行けば売ってるのかしら。フレンチや中華の店でも事前にオーダーすればやってくれるかしら。メニューに載ってるのはまだ見たことない。
高木浩光@自宅の日記から、棒グラフの波線省略は問題ありと知られていたかという記事。
のっけから男女別文理別のグラフが実にうさんくさい。というかそもそもデータ自体がうさんくさいものをグラフにしてる時点で「美術」というか。意地の悪い先生です、ほんとに。ちなみに個人的に大爆笑したのは2007年02月04日の下のほうにあるサービス残業5年前の1.4倍のグラフ。もとは日本図表審査機構から。もはやグラフを使う意味がわからない。
という、氏のあきれ半分のつっこみが秀逸。多分あれです。立体できれいなグラフがさくっとできるようになったんで嬉しくて使いたい盛りなんでしょう。表計算ソフトいじり初めとか、覚えがあります。ワープロで書体を変えては喜んだり、段組して感動したりね。
ぼくも統計についてまともにトレーニングを受けたわけではないのではなはだ心もとないのですが、グラフに関してはそもそもがプロモーション目的でつくるものだから、提示した人が何を強調したいのかを読むのには使えてもデータを読むには使えない、と思ってます。グラフはまあビジュアルが目立つ分粗も探しやすいので話が早い分ましというか、元データを疑ってかかるところからになるといささか面倒だなと。統計リテラシーのわかりやすい本とかどっかにないかしら。
テレビでやってました。初見。5年も前の作品なのね。時の流れの速いことよ。迷うわよと言われつつ、ちょっとだけといいながら知らない道にどんどん入っていくお父さんとは仲良くなれそうです。絶対普段から余計な回り道してますね。迷ったら引き返すのが一番早いのは理屈ではわかるんですが、なんとなく心情的に戻りたくないのですよね。そしてドツボにはまる。ぶつぶつ言いながらついていくクールなお母さんもいい。いいカップルです。
日本版不思議の国のアリスという感じがしました。アリスの夢落ちのごとく時間の流れも捻じ曲げてくれても良かったのだけど曲がってなかったらしい。数日間の記憶の途切れた両親が一番ファンタジー体験をしてるのかも。行方不明扱いだろうしね。引越屋は荷主がいっこうに現れなくて連絡もとれなくてたいへんだったんじゃなかろうか。あのお父さんならたいして動じなさそうだけど。
髪飾りが伏線になると思ったけどフレーバーでしたね。見落としただろうか。腐れ神さまご入場のシーンはよかった。おえっぷ。竜が小さくてうなぎかどじょうみたいなのがちょっといや。顔だけ見たらモロみたいでかっこいいのに。まあ川の主だからどじょうでもいいのかもしれませんが、竜の子太郎みたいな絵は好きなのでもっと威厳があるほうがよかった。
おでんのこんにゃくを食べ過ぎて苦しいです。
あれ、砂落としだと称するだけあっておなかでこなれないのね。げっぷ。こなれなさそうなのは知ってたけど板で二枚は普通に多すぎた。げっぷ。カロリーはないもんだからおなかはいっぱいだけど食欲はあるというへんな感じ。こんにゃくをやわらかく煮含めるにはどうしたらよかろうか。どうしても固くなってしまう。固くたってもいいのだけどどうも食感がゴムみたいでいただけない。事前に油で炒めるとかするのかしら。大根の葉っぱといっしょに唐辛子とみりんと醤油で炒めたら旨そうではあるな。でもしばらくいらない。げっぷ。
坂東真砂子の伝奇小説です。読みました。土佐弁がうつりそうやき。狗神様の恐ろしさよりもインセストタブーの禍々しさよりも村人の集団ヒステリーめいた後半が怖い。あと冒頭の闇が怖い。表紙のやったら艶かしい女性が怖い(美希さんかしら)。富枝さんはかっこいい。慣れた感じで憑き物を落とす神職もいかす。古典擬音語で鳴く狗神様はちょっとかわいい。