がっつり日記2006年12月分

Mなやつ 管理人 JR
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2006年12月27日

親指Pの修行時代上下

初出は93年。河出書房新社。余談ですが「かわいでしょぼう」だとずっと読んでました。「かわでしょぼう」です。人前で口に出す前に気付いて良かったよ。

足の親指が男性器になるというあまりにも有名な幻想で知られる松浦理英子の小説。文庫を買ってきました。当時結構話題になっていたのを覚えています。ぼくのあんまりにも平凡な想像力では作者の幻想を過不足無くカバーできたかどうだかはなはだ不安ではありますが、とりあえず通読。作者は男性にいろいろ性的なこと男性心理についての取材をしたらしいですが、もういい加減男性女性でくくりにくくなっているのかも。93年という時代的なものもありそうだし、あるいはぼくの男性観がちっとおかしいのかもしれませんが。その辺縁の違和感が割と。

女性論的な視点でこの小説を読み解くと言うのはいろんな人が十年前に腐るほどやってそうだし、何書いてもおそらく二番煎じだし、理屈に走ると幻想をぶち壊しそうなのでぼくはパス。よかったです。恋愛小説として。いや、いいかげん恋愛小説とかいう単語がこっぱずかしいので幻想小説として。ファンタジーとして。娯楽小説として。ブンガクサクヒンとして。少なくともそれ以上とかそれ以下とかいう言説には価値を感じません。天然系の登場人物が繰り広げる掛け合いはそれだけでも楽しく、特に後半の山場での主人公の「忘れてた」発言はかなりのツボでした。一人一人で一本ずつ長編が書けそうなフラワーショウのメンバーはみんな魅力的過ぎます。庸平さん渋い。政美かっこいい。

t.A.T.u

「200 KM/H IN THE WRONG LANE」というアルバム。もともとは2001年の作品の英語版。「Not Gonna Get us」や「All The Things She Said」のロシア語版も収録。やっぱりロシア語オリジナルがいろんな意味でいいかも。英語だって意味がわからんのは一緒ですが、わからんなりにやはり英語は耳になじんどるわけです。ロシア語はなじんでない。これはエキゾチズムとでもいうんだろうか。ロシア語って日常的に巻き舌なんですかね? すっげー巻いてます。巻きまくりです。夏ごろに来日してたっけか。名古屋にも来てたはずで、野次馬しとけばよかった。

2006年12月22日

たそがれ清兵衛

藤沢周平原作の映画化。テレビでやってました。山田洋次監督、真田広之主演。会津の人との縁談を進めてても結局鉄砲に撃たれて死別しそうな縁遠いともえさんが宮沢りえ。綺麗ですねえ。びっくりした。

藤沢周平は隠し剣のシリーズとでも言うのだろうか、短編を2冊分くらい昔読んだことあります。いま公開中の武士の一分の原作部分も読んだはずですが、はるか10年以上前の話で記憶が吹っ飛んでる。いかん。松風とかおぼろげに覚えてる秘剣はあるんですがね。正月に実家に戻ったら本棚をひっくり返してこよう。しかし、うまいこと実写になるもんです。普段(?)なら絶対最後に切られているであろう悪役顔の家老とか最高です。あと頭の回転が遅そうな井口家の中間。よくぞ伝言を忘れずに伝えてくれたよ。そこが一番手に汗握ったシーンかも。

隠し剣シリーズは「仕事人をやってない中村主人」みたいな主人公が、なんやらしらんややこしい事情や浮世の義理でちょっくら刀を抜かなくちゃいけねえ羽目になって、ずんばらりんとやって、まあ勝つか相打ちになるかして、まあそんなにもてはやされもせずに終わること多いです。いろんな人が言ってそうですが「そんなにもてはやされもせずに終わる」ってのは大事なとこでしょうね。たそがれ清兵衛もともえさんと一緒になってめでたしめでたしにしたっていいところを、わざわざエンディングで何の見せ場も無くさらりと殺してる。潔し。いい映画でした。

2006年12月21日

大根

豊作でバカ安なのになんだってわざわざ切干を戻してつかってんだ? ちゅうことで大根買ってきました。とりあえず蒸かす。皮は刻んでご飯と炊き込む。味噌をみりんで伸ばしてつけて食うだけで美味い。大根飯とか米が少ない時の代用みたいな言われ方をすることがありますが、大根の食べ方としては悪くないです。皮との境目が一番甘いしね。関東風のおでんとかも食べたいですな。でも昨日の煮込みのタネが残ってるので大根も入れて一煮立ちさせました。明晩にはいい具合に味が沁み込んでることでしょう。

2006年12月20日

煮込み

一鍋つくりました。切干大根と里芋と豚バラをみりん風と醤油で。この季節は一日1回火を入れれば常温放置でもやたら傷まないので助かります。しばらく具材を継ぎ足し継ぎ足しで食ってこうと思ってましたが、けっこう早く飽きそうな気もして来た。なかなか減らないみりん風を強引に使ってるので甘くどいのですな。まあ1回くらいはお替りしときましょう。

人のセックスを笑うな

山崎ナオコーラ著。初出は2004年ですな。せんだって文庫化されたので買ってきましたが、やはり割高感が。もう2、3編収録して欲しかった。贅沢でしょうか。でも装丁と大きめのフォントも含めて作品なのかもね。どうだか。そういえば以前初めて書店でこの本のタイトルを見かけた時は風俗ルポかと思ってました。小説です。恋愛小説。がらじゃないですか。そうですか。

タイトルとペンネームが群を抜きすぎていて、いまさら言及するのがこっぱずかしいと言うか。20歳年上の女性との不倫とかいう変則シチュエーションも敢えて突っ込むのが悔しいと言うか。もう一遍収録されてる短編は女性の格好した男性と男性の格好した男性の恋愛の話。やっぱり変化球。高橋源一郎が解説で小難しいこと書いて誉めてますが、「読みやすい」「面白い」「センスがいい」「楽しい」「ものすごーくわかりやすい小説」でいいじゃないですか。もう。小説なんてそんな小難しいもんじゃないはず。第一この作者は変化球をほおっておきながら、その方面はちっとも掘り下げようとしない。掘り下げだすと小難しくなりそうなんで掘り下げないのか、そもそも舞台装置の一部でしかないので掘り下げるという発想自体がないのか。さらりさらりと流す。普通の同年代カップルのような20歳年上の女性との不倫。異性カップルのような同性カップル。もう気持ちのよいくらい。じゃあファンタジーかと言うと、そんなことはなく、艶かしいリアリティを感じたりすることも端々にある。すごい。

なんというかこの人の書いた文章をもっと読みたいと思わせられる。味わい深い文。言葉の快楽というか読んでて気持ちいい文。このタイトルを示唆するような一文が後半出てきますが、その一文を書くために、あとラストの一文を書くために100ページ余り積み上げたんじゃなかろうかという気がする。そのとっておきの出し方が見事。奇抜なペンネームとタイトルはひょっとすると文藝賞向けのプロモートだったのかもしれないけど、そう考えるとかなり懐深い作者ですな。あ、恋愛小説として、恋愛小説なんて(そう銘打たれたものは)ついぞ読んだことなかったですが、素晴らしいと思います。恋愛、というかセックスしたくなります。わはは。恋愛小説ってそういうものなのか? 知らんけど。

2006年12月16日

私の頭の中の消しゴム

テレビでやってました。韓国ドラマなんかもそうだけど、日本人に見える人が吹き替えの声でしゃべってるのを見ると不思議な滑稽感があっていけません。カンフー映画とか時代物だと背景があからさまに日本じゃないので感じないんですが。あと時の流れを示す演出がベタベタで笑えていかん。

しかしなんというきっぱり言う医者だろうか。実も蓋もないというか。「進行を遅らせることもできるが気休めに過ぎない」とか。先生そりゃあんまりだよ。突き放しすぎだよ。自分だったら立ち直れないかもしれん。いや、忘れるからいいのかしら。そんなことはないと思うけど。あと下心あったろうとはいえ私物を持ってきてくれたヨミンさんがぼこぼこになって気の毒。

「君に読む物語」みたいな感じで締めるのかしらと思ってましたがエンディングがちょっとわからなかった。原作はどう締めたんでしょうか。バッティングセンターのシーンでうっかり泣きそうになったのは秘密です。泣きませんでしたが。泣いてしまえばよかったと、ちょっと後悔してます。

ホームアローン2

テレビでやってました。ニューヨークとシカゴとフロリダの位置関係が咄嗟に実感できないんですが、日本のサイズに直すとそれぞれ本州の端から端くらいの距離。広いよアメリカ。フロリダって常夏なんですね。クリスマスにシカゴからフロリダへ行こうとしてうっかりニューヨークへっていうと正月に沖縄にいくようなイメージかしら。名古屋から沖縄行こうとしてうっかり札幌行きに乗っちまう感じでしょうね。まあ札幌なら札幌でもいいし。しかし駆け込み搭乗でろくにチケットもチェックせず乗せてしまう空港職員。アメリカの航空会社も昔は鷹揚なことしてたんやなあ。

なんといってもジョー・ペシですな。これだけのやられ役を見事にこなしておきながら、デ・ニーロの「カジノ」なんかでは渋く決めるという。かっこよすぎ。トムとジェリー風味のスラップスティックギャグも楽しいですが、「ひざまずいて愛していると言え!」なB級ギャング映画とか、一晩で10万円超のルームサービスにリムジンに焼きたてのピザとか(スーパーサイズになるぞ)、「フォードとカーターも泊まった部屋です」「それなんのコンビ?」なやりとりとかニューヨークNo.1の高級ホテルのくせに三流っぽいポーターとかが派手にツボ。

2006年12月 9日

甘露煮

いわしが安かったので甘露煮でもつくろうかと。けっこう大きめのうるめいわし。鍋に入れて蜂蜜とみりんと醤油をだばだば入れてぐつぐつ煮込む。こういうときに限って生姜が無いというか、いわしを買った時点でかっとくべきなんですが、まあ無いものは仕方ないし。圧力鍋があれば骨まで柔らかくなるんだろうね。あるいは三日くらい寝かせて毎日火を入れるか酢で煮込むかすればいいかもしれないが。所詮はいわしだから多少硬かろうが骨ごと食べられるけども「食べられる」のと「おいしくいただける」の間の差はなかなかにでかい。缶詰の甘露煮とか偉大ですな。でもまあ煮詰めたらいい具合に身が締まって、背骨から尾びれにかけてきれいに分離したのでよかったですが。やはり生姜が無かったのが最後まで悔やまれるところ。

ネーミング

花*花のCDなんぞ買ってまいりました。2000年の作品。自分がけっこうあたふたしてた時期に流行ってたんでけっこう記憶に残ってる。はやばやと活動休止してしまってますね。コーラスの重ね方とかけっこう、というかかなり好きです。なんというか検索エンジンフレンドリーじゃない名前なんでファンサイトとか多分いっぱいあるんだろうけどなかなかヒットしなかったり。メンバー名だと割とヒットするのだけどグループ名だとだめですな。商業的なことを言いだすと、これは結構バカに出来ない要素かもね。まあ活動休止してなければマネージメント会社がちゃんと検索エンジン対策してヒットするように細工するでしょうが。メジャー落ちしたりして大手の手から離れると、とたんに行方知れずになったり。シンガーソングライターで「花ぬすびと」歌ってた明日香とかね。検索すると他の明日香さんとか明日香村関係がどっさりヒットして本人のサイトははるか後方豆粒の如しだし。「PEARL」なんかも田村直美と絡めればいくらでもヒットするけども、PEARLとかパールだけだと難しい。なによりAmazonでCDを検索するときなんか、顕著に不便。これはAmazonのシステムが拙い面もあるだろうけど。

2006年12月 5日

比較CM

最近のAppleのCMをみてるとマックさんよりワークさんのほうが友達になれそうな気がしてしょうがない。アンチキャンペーンかと思ってしまいますな。せっかくラーメンズを起用するなら脚本から書かせればいいのに。というかぜひとも書いてもらうべき。

比較CMはアメリカでは一般的な手法らしいですが、ぼくは何というか引いてしまうのでダメですね。もっとはっちゃけて「PCってほんっと使えない!!…菊地桃子、学生、です」とか昔やってましたが、あれもかなり嫌いでしたっけ。あれよりはお行儀がいいんだが、その分あざとさを感じてしまうね。深夜の海外通販風に「PC? HAHAHA! あんな鉄くずの塊を使うのはラクダのヨダレ野郎だけさ。わたしはMacだね。当然じゃないか。なにしろおしゃれでクールでキュートだからナウなヤングにバカ受けさ!」くらいの突きぬけてばかばかしいやつを作ってくれれば比較CMでもいいかな。

1991年にやってたペプシの比較CMをみたことがありますが、あれは面白かったですね。M.C.ハマーがコカコーラでパワーダウンするやつ。ユーモアと言うかバカっぽさが大事なのかも。

2006年12月 2日

キングジョー

ウルトラセブンを深夜に再放送してるわけですが、ぼくは特撮怪獣好きを自認してるにもかかわらず見たことなかったわけです。ちゅうかウルトラマンシリーズはウルトラマンと新マンくらいしかしかちゃんと見たことありません。他はほとんどチラ見です。むう、特撮ファンだなんて言ってる口が曲がってしまいそうだ。で、キングジョー出てました。見たことないくせに怪獣・宇宙人の名前と顔はばっちり覚えてるというのが泣けます。どれだけ熱心に怪獣図鑑見てたんでしょうかまったく。四肢のパーツがバラバラに空を飛び海を行き合体して地を駆けると、一人バビル二世(いや、もともと一人ですが)みたいになってますね。かっこいい。ウィンダムも合体ロボにすれば良かったのに。

あとパチンコはやりませんが羽根パチンコウルトラセブンとかCMがいい。メトロン星人最高。

ゼットン

マックスにはゼットンが出てました。ウルトラマンを倒しちまったっというもんのすんごい業を背負った怪獣ですので使いどころが難しいですが、なかなか手強く憎憎しい敵に仕上げてましたね。個人的にはテレポートをもっと多用して欲しかった。足なんて動かさなくっていいです。手も振ってるだけでシューシューピョルルルルルと鳴きながら火球を吐きまくる超然ゼットンがいい。しかしウルトラマンを倒したゼットンを粉微塵にしたイデの傑作無重力爆弾はオーバーツになっちまったんだろうか。オキシジェンデストロイヤーみたく危険すぎるからってんで封印されたかしら。イデロマンチストだしかなりセンチメンタルだし、やりそうですね。

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